気になる費用の話②~成年後見part1~
掲載日:2015.06.09
費用全般について聞かれることが多いのですが、成年後見業務については特に質問が多いように感じます。
成年後見の費用は
(1)法定後見⇒①申立前の費用⇒②申立後の費用
(2)任意後見⇒①申立前の費用⇒②申立後の費用
というように整理して考えなければいけません。
※今回は法定後見と任意後見の制度の違いについては触れませんので、気になる方はメインコンテンツの「成年後見」をご覧ください。
本日は、(1)法定後見について見てみましょう。
①の申立前の費用は、成年後見を利用したいと家庭裁判所へ申し立てる費用。
②の申立後の費用は、成年後見人に継続的に支払われる報酬です。
①は、司法書士に申立書の作成を依頼した場合、10万円(書類作成費)+2~3万円(実費)というところが相場でしょうか。
ご自分で申立書を作成する場合には実費だけで大丈夫ですが、いずれの場合でも、鑑定費用5~6万円が追加で必要とされることがあります。
②は、家庭裁判所が金額を決定します。
平均2万円(月額)と言われていますが、家庭裁判所は公式な報酬基準を公開していませんので、参考程度にお考えください。
しかし、ご本人の財産や収入を基に報酬額を計算しているということなので、ご本人の財産から見て家庭裁判所が適切と判断した額ということになります。
なお、必ずしも弁護士・司法書士だから報酬が高額になる、というわけではありません。
ちょっと詳しく書きすぎて逆にわかりにくくなりましたかね・・・
明日は(2)について書いてみたいと思います。