雑談ブログ~固定資産評価額=不動産の価値ではない!?~

掲載日:2020.11.07

不動産(土地・建物)には「固定資産評価額」というものがあり、それぞれ一定の金額が定められています。
通常は不動産の所有者(固定資産税の納税義務者)に対して固定資産税納税通知書というものが届きますので、そちらに固定資産評価額の金額が記載されています。

明確に金額が記載されているので、この金額が不動産の価値なんだな、と考える方もいらっしゃいますが、実際にはこれは「固定資産評価額」であって、「不動産の価値(市場価格)」と同じ意味ではありません。
と言うのも、固定資産評価額は市町村が固定資産税を徴収するために独自に算定するもので、市場価格とは連動していません。
そのため、市場価格とは全く異なる金額になることも少なくありません。

建物の場合が典型で、固定資産評価額は経年で徐々に下がって行くのに対し、市場では一定年数を経過した建物はゼロ評価(もしくはマイナス評価)となりますので、その結果、評価額とは大きな差が生じることもあります。

ただ、相続の場合など、固定資産評価額をそのまま利用することもありますので、不動産については価格の算定が難しい面があります。
もし不動産の市場価格を知りたいという場合は不動産屋さんなどに査定をお願いする方法がありますので、参考までに。

では、また次回お楽しみに!

司法書士たつみ