家の名義変更のはなし～土地と建物の名義が違うのは問題？～

掲載日：2020.03.07

不動産の名義についてですが、土地と建物はそもそも別の不動産ですので、甲さん所有の土地上の建物を乙さんが所有することが可能です。
よくあるケースですと、親御さん所有の土地にお子さんが建物を建てて住む、ということがありますよね。

なお、第三者が所有する土地に建物を建てる場合、原則として地代（土地利用料）が必要です。※親子などの特別な関係がある場合は別とします。
土地建物の名義が異なる場合、地代の他、建物明け渡しなどを巡って将来トラブルになることもあります。
例えば、相続や売買などによって新たに所有者になった方から、地代を上げたいと言われたり、立ち退きを要求されたり、ということが考えられます。
契約書がしっかりと作成されていればリスクは少ないのですが、書面がない場合、言った言わない（地代が約束と違うなど）という議論の末、法廷闘争になることまでありますので、注意が必要です。

様々な事情により土地建物の名義が異なることがありますが、それが第三者間である場合は、将来のトラブルを避けるために権利関係をしっかりと確認しておきたいところですね。

では、また次回お楽しみに！

司法書士　たつみ