登記のはなし~間違えた内容の登記~

掲載日:2016.12.08

92f5d4b610fa9c0a291c5c85aabd4324_s登記を行う際に、内容を間違えて申請してしまうということがあります。

登記手続が終わる前に気が付けば、内容の修正(補正)などを行うことで正しいものに変更することができますが、問題は手続が終わってしまった場合です。

例えば、不動産を取得する際、すでに新しい住所に移っていたのに、古い住所を記載して登記の申請をしてしまった場合などが考えられます。
ちなみに、不動産を取得後、住所を変更する場合は、新しい住所に変わりました、という「変更登記」を行うことになります。
しかし、上記の例では、「最初から間違えていた」ということですから、住所の変更登記は行うことができません。

では、どうするのかというと、最初の時点に遡って内容を修正する「更正登記」という方法があります。
途中で変更があったのではなく、「最初の時点から間違えていた」ということなので、変更登記とは異なります。
登記申請の日付を基準に、変更があったのがそれより前なのか後なのか、でどちらの手続になるかが決まります。

なお、今回は不動産の登記を例に挙げましたが、会社の登記でも同じような手続が存在します。

もし、間違えて登記をしてしまった場合は、「更正登記」という方法があることを覚えておいていただけるとよいかもしれません。

では、また次回お楽しみに!

司法書士 たつみ