クイズ!相続人を探せ(26)~解答編~
掲載日:2016.03.03
今回の問題は、本来の相続人の一人が破産者であるということですね。
破産者には様々な資格制限があるのですが、そこに相続人になることも含まれるのか、というのがポイントです。
実は、相続人になることができない原因は民法に定められているのですが、その中に「破産者であること」という文言はありません。
そう、破産者であっても相続人になることは妨げられないのです!
ということで、正解は(3)の律子さん・小太郎くん・小次郎くんが相続人 でした!
なお、破産者とは、破産の申立後「破産開始決定」が出た者をいいます。
裁判所は、破産開始決定時の財産を基準に審理を行いますので、破産開始決定が出たあとであれば、破産者が財産を得ても破産手続には影響しません。
しかし、破産開始決定前であれば、相続財産まで破産手続の中にことになり、可能性があります。
破産者がいることで相続自体に影響はしませんが、むしろ相続が破産手続に影響する可能性があるということです。
この点にはご注意いただきたいと思います。
いかがでしたか?ではまた次回お楽しみに!