成年後見のはなし②~家庭裁判所への報告~
掲載日:2015.11.30
さて、本日は、成年後見人になる(なっている)方にぜひご覧いただきたい記事です。
成年後見人になると、少なくとも1年に1度以上家庭裁判所に対して報告書を提出しなければなりません。
それほど複雑ではないと言っても、そこは裁判所に提出する書類ですから、初めての方は戸惑うこともあるかと思います。
基本的に、家庭裁判所はこの書類をチェックすることで財産管理が適切に行われているかを判断するので、間違いがないように細心の注意を払って作成しなければなりません。
例えご家族であっても、ご本人の財産は他人のものと同じなので、自分の財産とはきっちり分けて管理しなければなりません。この感覚が一番馴染めないところかもしれませんね。
「報告書の作成をしなければならない」と考えると、日頃から出納帳も付けておかなければなりません。
このように、自分と家族の財産を分けて管理できるのか?というのは、ご家族が成年後見人になる場合の大きな課題ですね。
ご家族と専門家どちらが成年後見人になるのがよいのか、上記のような点にも注意して検討していただけるとよいかと思います。