大人のための法律教室③~時効とは?~
掲載日:2015.08.25
皆さん「時効」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ひょっとすると刑事事件の時効の方を先にイメージするかもしれませんね。
しかし、実は民法にも時効の規定があり、普段の生活の中でも意外と関わりのあるものなんです。
そもそも時効とはどのようなものかと言いますと、「時の流れにより権利が発生・消滅すること」です。
例えば、お金を貸していても、何もせずに10年が経つとその債権は消滅します。
逆に、勝手に他人のもの(動産)を20年所持していると自分のものになります。
このように、新たな行為をしなくとも時の経過によって権利が発生・消滅するわけです。
特に過払い金の返還請求などではこの時効が注目されています。
早くしないと過払い金が取り戻せなくなりますよ、という話を聞いたことはないでしょうか?
これはまさに時効のことで、10年間請求しないと時効が成立して過払金を取り戻すことができなくなるのです。
「権利の上に眠るものは保護に値せず」という格言にもなっているとおり、法律は自分の権利に無関心な人を守ってくれないのです。
日頃から自分のもの(権利)はしっかり管理できるようにしたいものですね。
ではまた次回をお楽しみに!
※わかりやすいように端的に書いているので少し乱暴な内容になっているかと思います。詳しい方、悪しからず。