大人のための法律教室②~契約書って必要?~

掲載日:2015.07.16

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さて、昨日のつづきです!

契約書は何のために作るのか?というところですね。

それはズバリ「争いを避けるため」です。

前回書いたとおり、契約は口約束だけでも成立していますから、契約書の有無は契約そのものには影響しません。

しかし、口約束だけの場合、お互いの勘違いや思い違いなどにより、「言った」「言わない」という話になってしまうことがあります。
こんな時に契約書があれば、本当はどのような契約だったのか確認することができますね。

日常の買い物程度でしたら多少行き違いがあっても大丈夫でしょうが、高額な買い物の場合、トラブルになったときにお互いに影響が大きいので、それを避ける目的で契約書を作っているのです。
結局のところ契約書が必要かどうかは、その契約が与える影響を考えて判断するとよいでしょう。

しかし、気を付けていただきたいのは、日本においては、基本的に契約書を作るのが「業者側」だということです。
そして、日本では「契約」というものが文化として根付いていないせいか、契約書を確認する習慣もないようです。
その結果、「契約書には書いてあるけど、そんなことは知らなかった」という本末転倒なトラブルが起こっています!

せっかくトラブルを避けるために作っているのですから、しっかり契約書の内容を確認しましょう!