マニアック法律知識~契印?割印?~

掲載日:2016.11.17

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契約書などを作成する際によく耳にする「契印」や「割印」。

では、契印と割印、一体何が違うのでしょう?この違いを説明してみたいと思います。

まず契印ですが、これは、ある書面が複数ページにわたる場合に、一つの書面として続いていることを明らかにするために、各ページの間に押す印のことです。
(袋とじの書面の場合は押印の方法が異なるのですが、ここでは省略します。)
契印がされていると、複数枚の書面が一連のものだということが分かります。そのため、契約書など大事な書面は大抵この契印をしますね。

では、続いて、割印です。
割印は、「書面と書面の間に押す」ということでは契印と似ているのですが、少し意味が異なります。

割印は、「2つの書面が全く同一の内容である」もしくは「お互いに関連性がある」ということを証明するために利用されます。
全く同一とは、例えば、1枚ものの契約書を、AさんBさんそれぞれが保管する場合、同じ内容の契約書を2枚作って、それぞれの内容が同じですよ、と割印をして証明するわけです。
それぞれの書面が独立したものであるという点が契印との違いですね。

知っていると誰かに自慢できるかも?ちょっとした豆知識でした。

では、また次回お楽しみに!

司法書士 たつみ

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