登記のはなし～不動産の持分？～

掲載日：2016.08.23

土地・建物（不動産）を取得する際、ＡさんとＢさんが共同で取得する、ということがあります。

このように、２名以上の方が共同で不動産の名義人になっている状態を「共有」といいます。
例えば、ご夫婦で不動産を購入するような場合が考えられますね。

ただし、共有の場合でも、それぞれがどのような割合で権利を持っているのか、というのが問題になります。
この権利の割合のことを「持分」といいます。
例えば、５００万円の土地を２５０万円ずつ支払って購入すると、持分は２分の１ずつ、ということになりますね。
持分は、登記上も記録されますので、それぞれの権利の割合を確認することができます。

持分も一種の財産なので、相続の対象になりますし、売却も可能です。
そうすると、不動産の権利の一部だけが第三者のものになる、ということも考えられます。
ただ、現実的には持分だけの処分というのはむずかしいので、不動産の売却などの場合は共有者全員で協力する必要があります。

名義人が２名以上（共有）の場合では、登記手続が複雑になりがちなので、ご自身で手続を行う際など、注意が必要ですね。

では、また次回お楽しみに！

司法書士　たつみ

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