登記のはなし②~なぜ登記をするのか?~

掲載日:2015.10.02

登記のはなし②さて、昨日も少し触れましたが、「なぜ登記をするのか」ということをもう少しわかりやすく説明してみたいと思います。

登記は、「この土地(建物)は私のものだ!」と言うためにあります。

例えば、ハチ君がしば君から家を買ったとします。
しかし、ハチ君が家に入ろうとするとなぜかパグ君がいます。
ハチ君は、「ここは僕の家だから出て行ってほしい」とパグ君に言いますが、逆にパグ君は「この家はしば君から買った」と言います。

このように主張が対立した場合、「どちらが先に買ったか」ではなく、「どちらが先に登記をしたか」で権利者が決まります。
先に買っていたとしても、後から買った人に権利を持って行かれることがある、ということですから登記の大事さがわかりますよね。

なぜこのようなことになっているかと言うと、今回、登記の名義はしば君になっていたわけです。
登記名義がない場合、ハチ君が現在の持ち主だと確認する方法があるでしょうか?おそらくほとんど不可能かと思います。
そうすると、登記を信じて家を買ったパグ君はかわいそうですね。
「本当の権利者だったらすぐに登記をするはずだから、他の人より先に登記しなければ文句は言えない」ということです。
正しい登記(ハチ君名義の登記)がされていればこのようなトラブルは起こりませんでしたよね。

もし、個人間で不動産を売買する機会があった場合は、必ず登記を見て本当の所有者か確認しましょう!
そして、不動産を購入した際は忘れずに登記をしましょう!